血液型が変わりました。
いつもありがとう◎成人T細胞白血病体験記, 骨髄移植前後, 健康のこと
こんにちは。
今日も涼しくて過ごしやすい天気でした。
前回の記事
の続きです。
骨髄移植当日(2007.12月5日)
18:50
移植日当日に関東に住むドナーさんから採取された骨髄液が主治医と共に飛行機に乗り僕の元へ到着しました。
朝からずっと無事届くかドキドキして今か今かと待っていました。
まずは無事届いたことで、とてもホッとしたのを覚えています。
兄弟間など身内からの移植以外の人はみんな同じような思いをしていると思います。
写真の赤いパックがドナーさんに提供していただいた骨髄液です。
そして、いよいよ僕の点滴ラインへつながれ移植が始まりました。
骨髄移植自体は特に難しいことをするわけではなく、普通に点滴をするように
点滴ラインにつないで、拒絶反応が出ないよう、ゆっくりと体に入れていきます。
移植治療で患者が大変なのは、移植の前処置の大量の抗がん剤や放射照射の副作用や骨髄液を入れた後の拒絶反応などです。
19:00に移植(点滴)を開始し、夜中の1:20までの約6時間をかけてゆっくりと600ccの骨髄液を体に入れました。
移植直後の急性の拒絶反応もでることなく、無事終了しました。
しばらくは拒絶反応を抑えるため、大量のステロイド(免疫抑制剤)を点滴したり、その他にも多くの薬を飲んでいました。
そして、しばらくは免疫力がなくなるため、きつくても毎日うがいを頻繁にしていました。
以下、移植後の日記から
移植後1日目
特に体調的にも変わりなく安静に過ごせた。
移植後2日目
吐き気があり、食事がとれない。
移植後5日目
熱が出始めた。
38度台のため事前に検査しておいたウイルスに対する抗生剤を点滴開始。
移植後6日目
熱が続いているため抗生剤を継続。
移植後7日目
ついに白血球がゼロになった。
昨夜は睡眠剤と熱さましを使ったおかげで、ある程度まとめて眠れた。
夜8:00に血小板が少なくなっていたので、血小板の点滴をした。
今日1日は熱も37℃前半で安定していたため、割と体調が良かった。
移植後8日目
午前2時頃からまた発熱。
39℃台。今日の昼のあいだじゅう高熱が出た。最高40.1℃。
午後2時頃カロナール(解熱剤)を飲んで発汗し、少し熱が下がって、38.4℃で
楽になった。
40℃を体験すると38℃台は楽に感じるもんなんだと思った。
子供達が昨日幼稚園でならってきたクリスマスツリーを作ってくれた。
クリーンルームのガラスに貼りつけて元気をもらっている。
以降しばらくの間きつくて日記も書けませんでした。
その間、ほぼ毎日血小板輸血(血小板は黄色でした。)
移植後16日目
手の震えが止まらない。
なかなか白血球が上がってこない。
血球貪食症候群(免疫細胞が暴走し、自らの血球を食べてしまう病気。きわめて重篤な致死的疾患)の可能性があるとのことで、ステロイド点滴開始。
移植後17日目
ステロイド点滴のおかげか熱も下がり平熱になり、だいぶ調子がよくなっている。
白血球もようやく上がり始めて、ホッとしているが、まだ生着(ドナーの骨髄が患者の体内に根付き血液細胞の生産をはじめたこと)ではないようだ。
薬の影響なのか、手が震えてうまく字が書けない。
移植後18日目
一昨日から高カロリー食を普通食に変えた。
少しずつでも食べるよう努力している。
今日の朝食は完食できた。
移植後19日目
ようやく下痢が収まってきた。
水っぽさがなくなってきた。
今日は平熱で体調良好。
移植後20日目
生着確認。
その日はクリスマスでした。
夜、サンタのカチューシャをして、クリスマスケーキを持って子供達がきてくれました。(移植前処置の超大量抗がん剤等で一気に髪が抜け落ちました)
クリーンルームは原則、小さい子供の入室は禁止されていたのですが、その日は、特別に許可してもらいました。
約1ヶ月ぶりに子供達の顔を見ることができ、とても嬉しかったです。
移植後20日でドナーさんの骨髄液が僕の体で血液を造り始めてくれ、無事生着が確認されました。
そして、血液型が元の僕の血液型のA型から、ドナーさんのO型へ変わりました。
この20日間は、ほんとに体がきつくてどうなるか、わからなかった。
気持ちも折れそうだった。
でも毎日、朝から夜までガラス越しの部屋で僕がきつくて、イライラして話が出来る状態でもない日も家族が見守っていてくれました。
たくさんの支えを受けて無事、移植を乗り越えることが出来ました。
また次回に続きます。